本の各部名称

再度、本とは何かということを確認してみたいと思います。

 本についての学問は書誌学といいますが、古本屋の店主たちの、仕事上の知識の幹となるものです。

 本について無知のまま通り過ぎることはできません。図書館に行けば、本に書かれた本が必ずおいてあります。

 その中には本の種類について書かれたものもあります。例えば、単行本、叢書、新書判、文庫本、全集、豆本、小冊子、大型本などの大きさ、種別で店でも仕分けして陳列しなければなりません。巻子本、折り本、胡蝶装、袖珍本などの説明が写真やイラストで解説していると思います。

 和綴本といわれる本の綴じ方も様々で、それも説明が施されています。

 本の各部の名称も出てまいります。本の上が天、サイドが小口、背にも丸背と角背があり、本を開いたところが見返し、その次の何も印刷されていないのが遊び紙、それから標題の書かれた扉などなど、当然のことですが、それらを知らなければお客と会話すらままなりませんん。こうした名前は、電話で本についてのやりとりをするときに必ず出てくる言葉です。

 ハードカバー、ソフトカバーの本の違いなども知っておかなければ、本を送ったあとに、違う本だと返本されることもあります。 

出版社は、作家への礼のために、特別に何十冊か、豪華な装丁の本を作ることがあります。それは市販されないで、作家が近親者に配るもので、なかなか入手できないものです。

 

それと別で、百部限定などで、ハードカバー、箱入の特製本も作ることがあります。箱は手漉き  の和紙を貼り込んでいたり、総革という、本を仔牛の革でくるんだりします。見返しに署名落款入となると値段が張ります。時には、識語を筆文字で書いたものに出会います。

 

古本屋には、様々な本が飛び込んでくるのです。